2023.4.26
世界は電気自動車にシフトし始めていますが、水素やメタン、そしてこれから開発されるいくつかのクリーンな合成燃料によるピストンエンジンとFCVなど、自動車業界は壮絶な開発競争に入り始めています。
電気自動車は航続距離が短すぎる上に急速充電が出来る所が少ない事、その急速充電ステーションでも1時間に2台しか急速充電が出来ませんから順番待ちが多いです。
これまでの電気自動車は数年でバッテリー性能が劣化してわずか数年で車両価値がなくなるうえに、劣化したバッテリーは処分方法が難しい排気物質です。劣化したバッテリーは未だ処分方法が確立されていない現状が有り、すでに量産されている太陽光パネルと同じように、廃棄処分方法が未定なのにどうするつもりなのでしょうか。
一方、中国やヨーロッパではすでに電気自動車の充電が急激に増えたために発電所の電力が足りなくなり、「大急ぎで発電所を沢山作るので、一旦、電気自動車の充電は控えてください」と、言い始めています。
でも、日本はまだその手前にある現状であり、「日本も電気自動車を販売すれば、発電所がすぐに足りなくなるのがはっきりしているのにおかしくないですか」と、僕は思っています。
電気自動車の開発は、現状よりも高性能なバッテリーを開発したメーカーがイニシアチブをとるのかもしれません。
車づくりのもう一つは、いくつかの高度な自動運転技術です。
おそらく自動運転技術先進国である日本の規格が、ほぼそのまま世界規格になると思っています。
スウェーデンのボルボ社では、早くから車の安全装置を数多く開発していましたが、日本でもスバル、ホンダ、日産などが高度な技術を持っています。これまで量産型のエアバッグや衝突しない為の安全技術が数多く開発されています。
自動運転制御はドライバーの判断と運転操作よりはるかに早くブレーキとハンドル操作が始まって、衝突事故を回避するシステムです。
これから新しく販売される世界中の販売カタログに日本の安全規格を基にした国際規格の「自動運転ランク3.5」とか明示する時代になると思っています。
そして日本規格の衝突安全基準
日本車はスバルがいち早く始めた衝突実験による人体への安全性能試験を始めていますが、実際に正面衝突(一般的には互いの車両の運転席側半分づつの正面衝突)や側面から来る車両の衝突による人体への安全性能試験が行われています。
この日本規格が、世界規格として認定し始めている段階です。
実際の衝突実験では、軽自動車(乗用車)では素晴らしい安全性能が確認されていますが、他の国の車両では、おおむね残念な状態です。
構造的には衝突時に人体が守られる為の衝撃を和らげて吸収するボンネット部分やトランクルームはクラッシャブル構造で設計して、内側の強固なフレームで衝突時の人体への衝撃を守る構造で設計されています。
アメリカ車やボルボ社のように車全体を強固な重たい設計で、乗車している人を守る設計とは設計思想が2分されます。
これら日本の衝突安全基準は、これから新車販売される世界中の車に求められる大切な自動車安全技術です。そこにはホンダが量産を始めたエアバッグ技術が世界中に車に採用された車内において人体を守るシステムですが、後になって他社が作り始めた火薬によるエアバッグシステムは、大きな不具合が出ています。
何時の時代も高度なシステム開発には、時折りリスクが潜んでいます。
新しい車を買いましょう。
このごろの新車は、突然飛び出してくる人や車に対して、ドライバーの判断よりもはるかに早く瞬時にブレーキが作動して衝突を回避しています。
主に高齢者によるペダルの踏み間違いで起きてしまう事故も、新しい車ではほぼ無くなっています。
その他、車種によっては色々な事をドライバーにアシストし事故を回避し始めています。