電気自動車ブームには技術的な懸念が有ります。


2023.6.24
トヨタ自動車は「27年から全個体電池の量産を始める」と、発表が有り、いよいよトヨタも電気自動車の量産を始める事に成りますが、ホンダ、日産も全個体電池の生産を26年をめどに量産を始めると宣言しています。
電池メーカーでは、GSユアサ、テラワットテクノロジー、マクセルなども名乗りを上げています。
一方、リチウムバッテリーを作る電極材のレアメタル資源が枯渇しはじめていて、世界中のレアアース資源を堀つくしても、リチウムバッテリーを作り続けられるのは、この後10年くらいだと言われています。

ガソリン車はおよそ50Kgのガソリンで500Km以上走る事が出来ますが、電気自動車はおよそ500Kgのバッテリーで500Km走る事が出来ないうえに、500Km走る間に急速充電を最低2回から3回は充電が必要です。(電欠になると大変なのです)

電気自動車に全個体バッテリーが積まれると、満充電で800Km以上走る事が出来ますが、ご存じのように、急速充電ステーションは1時間に2台しか充電できないシステムです。充電待ちの先客が有れば、延々と順番待ちです。

急速充電の30分では、全個体バッテリーでも満充電になるわけでは無く、200Km前後走れる走行距離はこれまでと同じです。
もし順番待ちが無ければ、もう一度30分充電をして有り余る容量のバッテリーに更に充電する事が出来ます。

トヨタの全個体電池搭載の電気自動車は短時間に充電が出来て、ガソリン車の様に1,000Kmから1,800Kmくらいの航続距離で発表していますが、現状では短時間で大電力を急速充電する特殊な大電力充電設備は、今はまだ有りません。
自宅に増設したEVコンセントでの充電では、3日から7日くらい充電し続けなければ満充電にはなりません。(V2Hシステムであれば、その半分の日数で満充電に成ります)

電気自動車先進国のノルウェー、中国、アメリカすべてが、「発電所が足りないので、電気自動車の充電をやめて下さい」と、言い出していて、電気料金が高騰しています。(高価な電気自動車なのに電料金が高くなった分、電費が悪いので、ガソリン車の方が良い事に気がつき始めているのです)

ノルウェーの様に国の発電所のほとんどが水力発電であれば、電気自動車はCO2削減に成ります。でも、リチウムバッテリーの生産工場において、大量のCO2を排出し、更にバッテリーの廃棄処理において、土壌汚染が始まります。

ロシアからの天然ガスが入ってこなくなったヨーロッパは、原発の多いフランス以外は40%くらいが石炭火力に成り、大量のCO2を排出し始めている現状です。

電気自動車を量産している中国は、発電所の60%が石炭火力発電です。インドも発電所の70%が石炭火力発電ですから、地球全体のCO2の多くが中国とインドによって排出されています。(日本だけがCO2削減をしても、地球規模ではせいぜい2パーセントほどで、ほとんど意味が無いのです)

僕は、日本で電気自動車が量産されれば、原子力発電所すべてを稼働させても電力不足になってしまい、一気に日本の電気料金が高騰し、日本の経済全体が激しく滞りますから、今はまだ電気自動車を作るのは間違いであり、電気自動車よりもクリーンなハイブリッド車に乗る事が最も正しい判断だと思っています。

ホンダがコスト3分の1の燃料電池を開発したように、電気自動車も数年で枯渇し始める高価なレアアースを使用しない、製造時にCO2を発生しない、バッテリー廃棄処理で土壌汚染をしない安価なバッテリーが開発されなければ電気自動車を生産してはいけません。
そして電気自動車を販売する国は、クリーンエネルギーな発電所を徐々に今現在の2倍3倍にして、新たな送電網と今有る急速充電ステーションの3倍の電力を充電できる超急速充電ステーションを沢山作ってからに成ります。
(そのすべての設備が出来る前に電気自動車を量産(販売)すれば、日本も同じ経済破綻におちいります)

※ 僕の書込みは、チャットGPTなどを全く見ずにコツコツと調べた知識で書き込みをしていますから、多少の書込みミスが有るかもしれません。

2023年06月24日