僕の感想です

   僕の感想です
                           2020.10.1


最初に「原子力発電が環境にやさしいかは、もう少し様子を見なければ判断できませんが・・・」と、この項で書き記したのは、あの3.11災害が起きる2年前の2009年3月9日でした。 チェルノブイリやスリーマイル島の事故があり、この次はどこの国で事故が起きてしまうのかと気がかりにして書き記しています。

火薬やガソリン、水素や高性能になっていくバッテリーなども含めて、大きなエネルギーを持っているものは、いったん事故が起きると、とても危険なものであることは当然な事なのです。 人にやさしく安全な太陽のエネルギーも、レンズを通してその熱線を小さく絞り込むと、焦点に置いた紙の温度が300度を超えて燃え始めることに似ています。

原子力の稼働は冷却水のコントロールで安定して利用できますが、冷却が止まると危険なエネルギーシステムになってしまい、そこから排出される高レベルの放射性廃棄物や、使用済みになった原子力(放射性)施設の後処理は、まったくめどがついていないのです。
しかしながら今まではとても安い電気料金に貢献していたことも事実です。

「地球温暖化が加速しています」
北極と南極、そしてグリーンランドの氷も解け始め、フロリダ州の一部は、満潮の時に水没していますし、地球のあちらこちらで海水による水没が始まっています。
地域によっては内陸のとても大きな湖が消滅し、干ばつは地球全体に及んでいます。
地球規模で各地に前例のない大雨が降り、大洪水で大きな畑や小さな村が流されて無くなり、はっきりと海洋異変が始まっています。

理由は、太陽の黒点の影響とか人口の増加によるものではなく、明らかに化石燃料である石炭と石油の消費がここ50年の間に急激に進んだ事が原因だと分かっています。
もう一つの大きな要素として、牛の口から出るゲップも大きな要素と言われています。
地球温暖化ガスであるCO2(二酸化炭素)が1960年の観測値より30%も上昇し、太陽熱による地球の温度上昇が始まっているからです。
40年前、多くの科学者が、「急激なCO2排出によって、南極や北極圏の氷が解け始めています」と発表していました。そして今、その言葉が現実となっています。

僕は、地球温暖化の行方は絶望的で、もう間に合わないかもしれなと思っています。
現状は、地球の人口の3割はまだ電気を使用していないし、それ以上にマイカーを持ってはいないわけで、電気自動車に代わっていく時代においても、物流を含めて今後も石油を消費します。
まもなく電気自動車の時代が始まりますが、クリーンな電気自動車の源は、残念ながら発電所において石炭火力を含め膨大なCO2を排出するのです。

アメリカは今なお大規模な森林開発を進め、国土の20%以上もの森林を山焼きや伐採をして食肉牛の生産拡大を進めています。一方その牛が口から大量にメタンを排出する事が分っていて、牛の生産を拡大していることが、地球温暖化に拍車をかけています。牛の口から排出されるメタンガスの排出量は、二酸化炭素に比べて小さいのですが、地球温暖化に与える影響が、同じ量の二酸化炭素の20倍以上だと言われています。

アメリカや中国は、大きな二酸化炭素排出国ですが、今なお環境破壊に無関心な国でもあります。日本はどうでしょうか?
海水の温度が少し上昇し、すでに20%を超えるサンゴが死滅しているという報告があり、そこに住む魚が居なくなっています。海は地球の二酸化炭素の3分の1を吸収して、酸素を排出しているそうですが、その海の生態系も大きく壊れ始めています。
ちなみに残りの3分の2は、南アメリカの広大な森林を始め世界中の植物が日中の光合成によって、二酸化炭素が酸素に変換され、100年前までは大気のバランスが取れていたのです。

僕が地球の行方はもう絶望的だと思う理由は、地球温暖化の数値が上昇し始めていても、人類は今も今後も何倍もの化石燃料を使用する事があきらかだと思うからです。
CO2を直接無くす科学的な光合成の方法が無いのです。
一度溶けた地球上の氷を、もう一度元に戻して凍らせることなど出来ないのす。