ためになる話
2020.10.2
放射性廃棄物と電力エネルギーについて
北海道では核廃棄物貯蔵施設の話題が持ち上がってきましたね。原子力発電所での発電コストは低価格なのですが、使用済み燃料の処分費にとても大きな経費が掛かることが、ここにきて表ざたになり、社会に驚きが広がっています。 国と電力会社は長年全国各地の原発から出てくる大量の放射性廃棄物の処理に、数千億円から数兆円をかけて、地下貯蔵施設を作る段階にきているのです。放射性廃棄物そのものは原発内部のような核分裂は無く、安定していますが、広く社会に理解してもらえるのはとても難しいと思っています。 とりあえずそれぞれの原発施設の中や都の隣で貯蔵しておくことはできないのでしょうか疑問です。福島原発から出ている汚染水も敷地面積が足りなくて、そろそろ限界になっていますが、この汚染水はそのまま徐々に海に捨てても問題ないレベルだと言われています。
日本の島に東京都小笠原村南鳥島が有ります。とりあえずこの島に福島の汚染水をタンカーで運んで、この島で海に捨ててはどうでしょうか。その他の小笠原諸島のどこかに汚染土や核廃棄物貯槽施設を作る案はどうでしょうか。火山活動が終息した段階で、西ノ島にその貯蔵施設を作るのはどうでしょうか。
海外ではおよそ300施設の原子力発電所建設計画が有ると言われています。国内でも原発の再稼働が始まっていますが、僕はその他の原発もやがて再稼働し始めると思っています。その理由は、電気自動車の時代が目の前に迫っていて、日本以外の国もガソリン自動車を認めない法律が決まり、大きな電力が必要になるからです。
私たち一般家庭の電気はおおむね3KW契約ですが、電気自動車のバッテリーは日産リーフなどの一般的な電気自動車で50KWくらいです。結論として、電気自動車の充電を夜中に集中して、すべての原子力発電所を稼働しても日本も他の国も電力は間に合わないような気がします。
後書き
僕の勝手な想像ですが、今後の核廃棄物貯蔵施設での貯蔵はせいぜい30年くらいで、その後は宇宙に捨てる時代が来ると思っています。その理由は原発から出る放射性廃棄物を宇宙に捨てたほうが施設を管理維持する経費と同じくらいになると思うからです。地球は太陽の引力に引かれて周りを公転していますが、太陽の方向に、地球の公転速度よりも遅くなる方向に宇宙船を飛ばすことで核廃棄物を乗せた宇宙船は太陽の引力に引かれて向かっていきます。(公転速度よりも加速すると、太陽系銀河の外に出ていきます)
ライト兄弟が初飛行をして50年もたたないうちに音速を超える飛行機が飛び、やがて人が乗る人工衛星が飛んでいます。8年前には火星探査機が火星に降り立ち、火星表面を何年も走り回って調査データを地球に送信しています。宇宙への技術開発は毎年新しい技術が生まれています。
僕の予想はせいぜい30年くらいだと思う大きな理由は、スペースX社がすでに宇宙船第一弾ロケットの回収着陸に目途がついていて、宇宙船ロケットの費用が安くなるのです。他に、バートルータンが飛行場滑走路から大きな航空機に宇宙船を乗せて離陸し、10000m以上の上空で宇宙船をリリースランチャーするシステムも出来上がっていて、宇宙に廃棄する費用が核廃棄物貯蔵施設にかかる費用に近くなる時代が来るからです。